The DevOps 逆転だ!究極の継続的デリバリー

「ザ・ゴール」をシステム開発プロジェクトで書いた場合の物語。
ソフトウェアアプリケーションが開発されて顧客に利用されるまでのリードタイムを短くするという取り組みの中で、製造業で適用されている制約条件理論をソフトウェア開発にも応用できるということが説明されています。

「制約条件の理論」は製品の製造過程で制約となっているボトルネックを見つけ出し、制約を底上げしていくという考え方です。かなり省略した説明ですが、製造業に限らず様々な物事に適用できる話です。

組織で言うと、一番弱い人にその組織の全体の力が引っ張られるので、そこを見つけ出して強化するというイメージでしょうか。本の中では逆に、一人のトップエンジニアに色々な仕事が集中してそこがボトルネックになっているというケースが描かれています。システム開発の現場ではありがちなシーンです。なので、弱いとか強いとかではなくあくまで全体のボトルネックになっている箇所が制約ということになります。

ここで重要なのは、個別の問題に注目して解決するのではなく全体の「ゴール(目的)」から考えて制約となっている箇所を解決していくという全体最適の視点を持つということです。まさに「ザ・ゴール」ですね。「制約条件の理論」は前述の「ザ・ゴール」という本で詳しく書かれているので読んでみると面白いと思います。

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

今回、紹介している本の流れは「ザ・ゴール」と同じで主人公とメンターが登場して、メンターのアドバイスによって主人公が導かれていくという内容です。ただ、どちらも物語形式で書かれているため読むのにとても時間が掛かります。

この本のタイトルのDevOpsという言葉は本の中ではあまり使われておらず定義も曖昧なので、どちらかというとアジャイル開発と言われたほうが近い印象です。

※DevOpsはDevelopment(開発)とOperation(運用)を合わせた造語

本書は制約条件理論をITに適用するという話ですが、その観点以外でもソフトウェアの開発現場がどういったものかというのがフィクションとはいえ、かなり鮮明に描かれています。
ソフトウェア開発の現場を知るという意味でもかなり面白い本です。

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