沢木 耕太郎

登山家の山野井夫妻がヒマラヤ山脈のギュチュンカンに挑戦した際の経験を描いたノンフィクション作品。7日間に渡る登攀によって二人は手足に重度の凍傷を負うことになります。

高所の登山には一般的に二通りの登り方があります。大規模な登山隊を組んで少しずつ標高の高い場所にキャンプを張っていくのが極地法、もう一つはアルパインスタイルと言い少人数で最小限の荷物を持ち短期で登頂するスタイルだそうです。世界七大陸の最高峰が登頂された現在では後者のアルパインスタイルでの初ルート開拓が登山家の醍醐味とされています。

山野井泰史はアルパインスタイルの第一人者で、多くの高峰を初ルートで登頂している方です。この本ではその中でも最も困難だったと思われるギュチュンカン峰への挑戦が描かれています。登山に興味のない人でも標高7,000メートル以上の場所で7日間に渡って悪天候や雪崩の試練を経験する世界観は興味深い内容だと思います。

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