エンジニアとして世界の最前線で働く選択肢

エンジニアとして世界の最前線で働く選択肢
~渡米・面接・転職・キャリアアップ・レイオフ対策までの実践ガイド
竜盛博 (著)

ソフトウェアエンジニアが米国で働く場合の諸々のtipsをまとめた本です。
内容は「雇用」から「職場環境」や「解雇」まで一連の流れで書かれています。

この本を読んで私が思うのは、ソフトウェアエンジニアにおいては意外と日本と米国で働くことの違いは薄まりつつあるのではないかということです。

・アメリカ企業での雇用の特徴
本で書かれているアメリカで働くことの例にコーディング面接や中途採用時の給与交渉、360度評価などが上げられています。

これらはたまたまかもしれませんが、私の働く職場(ソフトウェア企業)では普通に行われています。

・雇用の流動性
それ以外に雇用の流動性(解雇されやすい)もありますがこれはある意味、日本でも協力会社という形で現れていて、会社の事業が危うくなると普通にレイオフのような形で協力会社から外されていきます。

また、アメリカのエンジニアは解雇後の再就職先で同じようなソフトウェア企業に勤めることが多いという例もGREEやDeNAやCyberAgentなどの間で行き来するエンジニアの話を日本でよく聞きます。また、私の職場では一度辞めたけど同じ会社に出戻るという人は普通にいます。

・多様性
シリコンバレーでは技術系ポジションでのアジア人の比率が2012年に50%を超えて国籍の多様化が進んでいるそうです。

この点についてはまだまだ差は大きいものの、私の同僚には日本以外の国籍の人もいて社内で普通に英語を使って仕事をしている部署もあります。欧米系の社員は圧倒的に少ないものの、海外オフィスに行けば当然日本人以外の社員の方が多いです。

・まとめ
勿論、日本とアメリカでは言語や一般的な文化背景は異なるし正社員雇用の流動性という意味では大きな違いがあると思います。ただ、読んでいてそういった部分以外での違いはあまり感じないという印象を持ちました。

本の中でも、まえがきで日本のソフトウェア業界で人材の流動化が進んでいるという話は触れられています。著者の方は10年以上アメリカで働いているため、もしかするともう一度日本で働いてみたら違いが薄まっていると感じるかもしれません。

私自身、アメリカのソフトウェア企業で働いたことがあるわけではないので実際の現場はまだまだ多くの違いがあるだろうとは思います。あくまで一個人が読んでみた感想として、自分がソフトウェアエンジニアとして働く環境は日本とアメリカで共通する部分も多いなと感じたという話です。

この本の趣旨は「アメリカで働くということはどういうことか?」を伝える内容なので、その意味では良著であり興味深い情報が沢山書かれています。日本で働くソフトウェアエンジニアや、技術者に限らずアメリカで働きたいと思っている方にはとてもお薦めの本です。

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