V字回復の経営―2年で会社を変えられますか

V字回復の経営―2年で会社を変えられますか
三枝 匡 (著)

業績不振に陥っている日本企業の事業再生を描いた小説形式のビジネス書です。
この本は著者が実際に行った事業改革の経験を複数組み合わせて書かれたストーリであるため、全体としてはフィクションになっているが一つ一つの出来事は実際に企業で起きていたことだそうです。
物語の主軸はK社という東証一部上場企業がモデルとなっており、計5社の実話が組み合わさっています。

経営者レベルの視点という意味では私には遠いように感じますが、物語が実話をもとにしているため、臨場感は強烈に伝わってきます。数年前にも読んで最近になってまた読み直したのですが、前回も今回も物語を読み進めている間は胸が熱くなりかなり感化されます。

この本で描かれている経営者の本質は「熱意」と「戦略」にあるのではないかと思います。

「熱意」については、不振事業の立て直しを絶対にやってやるという覚悟があり、ただ声を上げるだけの改革ではない経営者の背水の気持ちのようなものがありました。
また、「戦略」は日本企業と米国企業の違いについての比較論含め現場の情報を元にした深い課題分析から、事業組織を変えて現場の仕組みまで落とす緻密な計画立てが描かれています。

そこで働いた人々は経営者の「熱意」「戦略」によって、ハードワークをしながらも成果をあげていきます。

「問題解決」というと巷に溢れる言葉のように感じますが、まさにこれぞ「問題解決」というストーリーが描かれた手触り感のある本になっています。

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