見知らぬ妻へ
浅田 次郎 (著)
全八話が書かれた短編小説集で、タイトルの「見知らぬ妻へ」は経営していた会社が倒産して札幌から上京してきた中年男性の話。新宿歌舞伎町で客引きの仕事をしていたその男はある日、外国人女性との偽装結婚をすることになる。その見知らぬ妻へいつのまにか惹かれていくという内容です。
目次
スターダスト・レビュー
かくれんぼ
うたかた
迷惑な死体
金の鎖
ファイナル・ラック
見知らぬ妻へ
この作品は人々の現実や日常の中にある出来事を描いて、独特の物寂しさを感じさせます。浅田次郎の小説を多く読んだことがあるわけではないのですが、物語の内容自体はとても現実的なのに特別な郷愁のような感情を沸き起こすその文章は印象的です。