ブランドで競争する技術

ブランドで競争する技術
河合 拓 (著)

事業再生を主な対象とするコンサルタントによるブランドをテーマとした本。著者は元々、商社での事業経験があって繊維原料の貿易関係に従事していました。その関係もあって、その後のキャリアではアパレル関係の事業再生に強みを持っているそうです。本書のテーマについても、主にアパレル業種の事例紹介が多く含まれています。

著者の語るブランドの要素は「機能価値」「サービス価値」「イメージ価値」の三つが重要で、本の中ではそれぞれについて実際の事業ケースを交えて紹介しています。また、それら重要な要素に加えて企業が継続的な革新を産むための組織設計についても独自の理論を紹介している点は興味深いです。ユニクロの事例を通した流通改革の考察や百貨店業界の構造問題についての紐解きは示唆に富んだ内容になっています。

現場に入り込んでの事業再生を生業としているだけあって、第9章での業務改革に関する事例紹介はその難しさと実務では信念をもって挑むことが重要であるということが伝わってきます。 実務と理論をかけあわせた経験則が綴られたおすすめの一冊です。

カテゴリー: 書評 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です